
学びをつなぐ。卒塾生が“先生”になった日
2025/07/30
「小中高一貫塾」を実感!
今年も優志学館から、大学受験を突破して「卒塾」していった生徒たちがいます。
その中の2名が、この春から講師として教壇に立ってくれました。
これで、卒塾生から講師になったメンバーは6名。
かつて生徒として通っていた教室で、今は“教える側”として、生徒たちに向き合っています。
小5から8年間通ってくれたある卒塾生は、
授業の中で、学習の進め方やミスの原因をていねいに伝えながら、
真剣な表情で、生徒と真正面から向き合っています。
その姿を見ていると、
一緒に過ごした時間の重みと、
この塾で育ってきたものの確かさを思い、なんとも感慨深い気持ちになります。
一人の成長を、長く見守れるということ
優志学館では、小学生から高校生まで一貫して長く通ってくれている生徒が、多数在籍しています。
これは、私たちにとって大きな意味を持っています。
一貫して見てきたからこそ、生徒が「今どんな壁にぶつかっているのか」
「どんな言葉なら前を向けるのか」が見えてくる。
中学時代はなかなか意欲が上がらなかった生徒が、
高2から勉強へのスイッチが入って、自習室にこもっていたりする。
そんな、さまざまな変化のプロセスを見ていられるというのは、
塾として本当にありがたいことだと感じています。
学校別の対応も、個別だからこそ
また、優志学館には私立一貫校に通う生徒が全体の6割を占めており、
学校ごとに進度も教材もテストのクセも違います。
一斉授業ではなかなか対応しづらい部分ですが、
優志学館では個別指導ならではの柔軟さで、学校別のサポートを日常的に行っています。
講師陣も一貫校出身者が多く、
生徒の「この時期、部活でヘロヘロです」とか
「文化祭の週は集中力が消えます」といった学校生活も含めて理解しています。
勉強のことだけでなく、生徒の生活そのものを知ったうえでの指導が、生徒との信頼を築き、塾の居心地の良さにつながっていると実感しています。
「またここで頑張ろう」と思ってもらえる場所に
中学受験をきっかけに入塾して、そのまま大学受験まで通ってくれる生徒がいること。
そして、その生徒が今度は講師として教える立場になること。
これは、ただの“在籍年数”ではなく、信頼がつながってきた証だと感じています。
塾に通う意味は「点数を上げること」だけではありません。
むしろ、「自分をわかってくれる人がいる場所で、前に進めること」こそが、
勉強を続ける力になっていくのだと思います。
長く通ってくれた生徒が、教える側にまわる。
それを見て、今の塾生が「自分も頑張ろう」と思ってくれる。
そんなつながりを、これからも静かに、でも確かに築いていきたいと思っています。
塾生も、講師も、スタッフも。
それぞれの場所で、少しずつ成長していく。
その日々を、この場所で一緒に重ねていけることに、静かな喜びを感じています。
塾長
石田徹